保険が使える漢方診療・漢方治療 証クリニック 東京吉祥寺・東京千代田区神田(漢方内科・内科・神経内科・漢方消化器内科)

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鉄欠乏症~漢方と鉄剤の統合療法~

貧血ではないにもかかわらず、貧血のような症状がある。
そんな貴方は潜在性鉄欠乏症かもしれません。こんな症状です。

・めまいがする
・朝起きにくい
・軽労作で動悸がする
・体力がない
・気力がない
・息切れがする
・夜眠れない
・のどが詰まったような感じがする

この病気は、通常の赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値、血清鉄値を測定するだけではわかりません。フェリチン値を測定する必要があります。外注業者の正常値5-125ng/mlは誤っています。少なくとも20以下は低く、鉄剤の補充が必要な状態と考えられます。50以上が正常と主張する学派もおられます。鉄欠乏症が疑われる人は先ず採血をして測定してみることです。

この病気は様々な病気を治りにくさせています。筆者の最近の経験では、うつ病、関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、原因不明の疼痛などでなかなか改善の得られなかった方々の病状が鉄欠乏を改善させることで好転したケースを数多く診ています。

漢方治療は人に優しく総合的に鉄欠乏症の患者さんの症状を改善することができます。漢方だけでも一定程度改善は期待できます。しかし鉄剤の服用が支障ない方には併用をお勧めしています。その方が確実に症状の改善が見込めるからです。

鉄剤は経口薬を用いますが、副作用をきたす場合があります。胃腸の弱い方は、便秘、下痢、胃もたれなどの症状を呈したりいたします。漢方外来を受診される患者さんの多くは胃腸が弱い方々ですので、鉄剤をまともに服用することができません。鉄剤は量をへらしたり、シロップ剤、サプリメントとして摂っていただくなど工夫をしています。

でもどうにも飲めない方には、胃腸を強める漢方薬を用いて、食事できる量を増やして頂きます。鉄の多い食事だけ取ることは現実的ではありません。いろいろな種類の食物を摂っていただくことが病状改善への近道と考えています。