保険が使える漢方診療・漢方治療 証クリニック 東京吉祥寺・東京千代田区神田(漢方内科・内科・神経内科・漢方消化器内科・漢方神経科)

証クリニック 東京 吉祥寺 0422-21-7701
証クリニック 東京 千代田区 御茶ノ水(お茶の水) 神田 03-3292-7701
文字サイズ文字サイズ:小文字サイズ:中文字サイズ:大
サイトマップ
リンク
トップ > こんな症状にこそ漢方を! > 冷え症冷え性

冷え症(冷え性)

 冷え症冷え性)は体質的な問題で、現代医学ではなかなか対処が難しい病態です。しかしながらエアコンやストレスなど環境からの影響、ダイエットや喫煙などの生活習慣も関連して、老若男女を問わずますます増えているようです。そして冷えばかりではなく、冷えとともに関連して生じる、頭痛・関節痛や神経の痛み、月経不順・月経困難症といった婦人病、肩こり、むくみ、便秘・下痢などの種々の症状も日常生活に影を落とし、しばしば重大な問題となります。

 現代医学的には、貧血や甲状腺機能低下症などの基礎疾患が潜んでいないか、しもやけや皮膚病変の有無や色調・皮膚温といった点に注意して診察を行いますが、多くは機能的な問題すなわち自律神経の失調状態と考えられるものがほとんどです。ビタミンEやニコチン酸といった血流改善剤を試みて一定程度の効果が得られることもありますが、かえって顔がほてるようになったり胃腸の具合が悪くなったりするなどして続けられないこともあり注意が必要です。

 さて、冷え症冷え性)の改善にはまず生活習慣の見直しが肝心です。暑い季節でも冷房対策のスカーフや膝掛けなどを用意したり、普段からなるべく冷たい清涼飲料水を摂らないよう心がけるという、すなわち“用心”が必要です。また、規則正しくバランスのとれた食事を心がけ、ストレスをため込まず睡眠不足にならないようにすること、適度な運動を積極的にして筋肉量を維持し血流量を増加させるなどの“養生”も大切です。

このような日常生活の改善や西洋薬治療で効果が得られない場合や、あるいは冷えとともに生じる種々のトラブルにも幅広く対処しようというときにも漢方治療が適しているものと思われます。

冷え症(冷え性)の漢方治療

 一口に冷え症冷え性)と言ってもいろいろです

  全身が冷え冷えする方は、新陳代謝が低下しているタイプ。この状態を漢方では、「気(生体エネルギー)」の不足「気虚」ととらえます。疲れやすい、だるい、風邪をひきやすい方はこの可能性が高く、漢方薬では胃腸機能を整えたり新陳代謝を賦活するようなお薬でお手伝いをすることになります。薬用人参附子の含まれるものが多く、人参湯真武湯などが代表的な処方として挙げられます。

 手足の冷えの強い方は、血行障害を伴っていることが多いタイプです。東洋医学には、微小循環障害を「お血」といい、微小循環を改善する処方“駆お血剤”が数多くあります。この“駆お血剤”は、冷えに応用できるばかりではなく、頭痛・めまい・肩こり・月経困難・便秘症などなど、種々の症状に対応することが可能となります。当帰や芍薬などの生薬にお血を改善する作用があり、むくみ傾向のある方には当帰芍薬散、皮膚のかさつきのある方には四物湯温経湯などがよく用いられます。

 また元気のない気の不足状態には、しばしば気分の塞がった抑鬱感=「気鬱」や過緊張=「気逆」といった、気の巡りの不調を伴います。末梢循環障害にはこうした気の失調が伴っていることもあります。このような場合には、たとえば苓桂朮甘湯のように気を巡らせる働きのある桂皮(シナモン)が含まれる処方が応用されることがあります。

このように「気」の不調を整えて、血流をよくすることで、冷え症冷え性)とそれにまつわる数々のトラブルを併せて改善することが期待できます。問診しよく観察することで患者さんの気血の状態とバランスの偏りを判断し、整えるように処方を組み立てるのです。漢方処方は単一であることが望ましいのですが、治療効果を高めるために、“気を補い”つつ“血を巡らせる”2〜3の処方を組み合わせることもあります。

 “気”“血”の状態の判断や、その乱れを整える手だてをみたてるために、漢方医の目と経験が必要となります。