
生姜と乾姜
ショウガは私たちの食事に欠かせない名脇役ですが、
漢方薬にも生薬の一つとして沢山使われています。
生薬としてのショウガは、生姜(しょうきょう)と乾姜(かんきょう)に分けられ、
生の状態から乾燥させたものを生姜、
蒸した後に乾燥させたものを乾姜と呼びます。
生姜の主な効果は、吐き気や食欲不振を改善する健胃作用ですが、
他にも解熱や咳止め効果も期待できます。
一方乾姜は、体を中から温める作用が強く、
胃腸の冷えている下痢や便秘、腹痛の際に効果を発揮します。
生姜と乾姜の違いは加熱の有無ですが、熱を加えることによってショウガに含まれる有効成分の量が変化し、効能の違いを生み出しています。
胃腸の調子が優れない時には生のショウガを、
体の中から冷えているなと感じる時は加熱したショウガを、
普段の食事からそれぞれ多く摂るようにしてみてはいかがでしょうか。