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暮らしと漢方

漢方クイズ

Q1 
次のうち漢方薬の材料によく用いられるのはどれでしょう。
「魚の化石」 「カニの甲羅」 「セミの抜け殻」

A1 
「セミの抜け殻」が正解です。漢方では「蝉退」と書き「せんたい」または「ぜんたい」と読みます。皮膚の痒みや鼻づまり、眼が見えにくいなどの症状に使われます。処方では消風散などに入っています。魚の化石と答えた方!惜しいのですが、魚ではなく、ほ乳動物の化石が漢方で用いられます。これは「龍骨」(りゅうこつ)で、精神安定作用があり、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)などの処方に入っています。カニの甲羅は、普通は漢方では用いません。ただし、中国ではほとんど何でも薬として使いますので、あるいは用いている人がいるかもしれません。

Q2 
次のうち漢方薬の材料に普通用いられないものはどれでしょう。
「ナツメグ」 「コリアンダー」 「シナモン」

A2 
正解は「コリアンダー」です。ナツメグは生薬名では肉荳(ニクズク)といい、胃を整える作用、下痢を止める作用などがあります。普通用いられる漢方エキス製剤には含まれません。煎じ薬として用いることはあります。ただし、中国ではほとんど何でも薬として使いますので、あるいは用いている人がいるかもしれません。シナモンはご存知「桂皮」(ケイヒ)で、ケイの樹皮です。発汗、鎮痛作用などがあり、桂枝湯(けいしとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)など多くの処方に含まれます。コリアンダーについては、中国では「香菜」、タイでは「パクチ」などと呼ばれ、この地方の料理に欠かせないハーブとなっています。

Q3 
次のうち一番最近考え出された漢方薬は次のうちどれでしょう。
「黄連解毒湯」 「十味敗毒湯」 「麻黄附子細辛湯」

A3 
「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」が一番最近です。とは言っても江戸時代の作です。かの有名な華岡青洲(1760-1835)が創製したもので、もとは文字通り皮膚の創から膿などを出して治癒させるような薬として使われ始めました。今は皮膚病全般の治療によく用いられます。黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は中国・唐の時代に書かれた「外台秘要」(げだいひよう)に出てくる処方で、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)は中国・後漢~三国時代ごろに書かれた「傷寒論」(しょうかんろん)に出てくる処方です。結局、どれも古い時代からある薬ですね。